本質的な欠陥を持つ数え主義②

| コメント(0) | トラックバック(0)

ほとんどの人が、子どもたちに数を教えるとき、計数(数を数える)と数唱(数を1,2,3,……と小さい順番に唱える)から始めています。

この考えは、数の最初の形は順序数だという考えに基づいたもので、昭和十年までの算数を算術と呼んでいた頃の国定教科書は、この指導方法でした。しかしながら、それ以後も根本的には、今現在もこの考えに毒されたままです。この指導方法は、神経生理学者ヘルムホルツの、数は神が作ったもので、数の出発点は意識の流れの中にあるという主張によってはじまり、数学者クロネッカーによって発展させられた考えが基です。

それが数学教育界に導入されて数え主義的教育方法を生んだのですが、数概念が数を唱えて養われるということは、数の基盤ができてからしか可能ではないので、数を唱えても、数概念が生まれるはずはありません。

だから、順序数として数を覚え込ませ、それを1対1対応させてみても、数の多少の理解や数の概念ができるはずはないのです。

そればかりか、数の個としてのみ理解させる方法は、現実の数存在の事実を無視することになりますので、数をわかりにくいものにしています。

この数唱主義的方法は、九九の暗記、公式の暗記、解答方法の暗記、解法テクニックの暗記など、上意下達的な考えないで覚え込ませるというプロシアの富国強兵の国家施策、軍国主義とあいまって、考えない臣民づくりに大いに貢献したのです。それをそっくりそのまま明治政府が取り入れたのです。

考えない人間をつくるための方法が、これからの日本や人類に必要とは思われません。人類の知性の発達の順番に即した、本物の解決能力を育むピグマリオンの<シンキング算数教室>を、中学校受験をしない大多数の幼児・小学生のために2011年春より全国に開講します。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.pygmalion.co.jp/mt/mt-tb.cgi/9

コメントする