幼児教育ブログ

何回かにわたり ピグマリオン学育研究所の顧問 石井氏の文章 を載せます  第3回 - 4

「Do you have four seasons?」の衝撃

+

グローバル人材とは何か、を考える上で、一番わかりやすいのは、アメリカ人の多くは、グローバル人材でない、という例でしょうか。

私は、20代後半の時に、アメリカ・フィラデルフィアにあるペンシルバニア大学の大学院に留学をしておりました。アメリカ人は、とてもホームパーティー好きで、私も何度も参加させてもらいました。ホームパーティーの特徴は、ホストとつながっているというだけで、全く知らない者同士が普通に知り合い、会話をすることです。そこで触れる素のアメリカ人の言動に、びっくりすることが多々ありました。一番忘れられないのが、ある上品そうな女性と話していた時、日本から来たと伝えたところ、「Do you have four seasons?(日本って四季はあるの?)」、と聞かれたことでした。すごく身ぎれいな教養のありそうな人が、そんなこと聞くのかと、妙に衝撃を受けたのを覚えています。その場では、サクラの話、スキーもできるし海水浴もできる、と一生懸命伝えましたが、後で振り返って考えると、彼女は、日本がどこにあって、どんな国かを知らない、というより、全く興味も関心もないのだと思いました。

似たような経験は、たくさんあります。つい3年ほど前に、アメリカ国務省の招へいプログラムInternational Visitors for Leadership Program(IVLP)に参加し、畜産が盛んなアメリカ中西部のアイオワ州を訪ねる機会がありました。日本の何百倍もの規模で行われるトウモロコシ農家や養豚農家を訪ね、地元の商工会議所とも意見交換しましたが、そこで感じたのは、彼らは日本に興味など全くなく、輸出の機会が増えて商売繁盛すればよい、と感じているだけでした。日本の食生活や文化など、知りもしないし、知る必要すらない、という感じでした。

フィラデルフィアでも、アイオワでも、アメリカ人ですから当然に、流ちょうな英語を話します。しかし、私が会った彼らは、決してグローバル人材ではありません。彼らは、広大なアメリカという社会だけでこの先も生きていけるでしょうが、私たち日本人は、英語という「道具」を駆使して、広い海原を泳いでいく力を養わねばならないのです。

+

にほんブログ村 教育ブログ 幼児教育へ 左のボタンをクリックして応援してね! ブログランキング参加中です!

ブログトップへ