幼児教育ブログ

何回かにわたり ピグマリオン学育研究所の顧問 石井氏の文章 を載せます  第3回 - 5

英語の全く話せないグローバル人材

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2008年にノーベル物理学賞を受賞した益川敏英京都大学名誉教授は、徹底した外国語嫌いで有名です。ノーベル賞を受賞するまで、一度も海外に渡航した経験はなく、受賞スピーチも「I'm sorry, I can't speak English.」と前置きして日本語で行いました。益川博士の例は、とても大きな示唆に富んでいます。ひとつは、英語が話せなくても、中身で評価をされるということ。つまり、一線級の"グローバル人材"になれるということです。もうひとつは、日本語話者である私たちは、とても恵まれた環境にあり、世界トップレベルの学問を、母語である日本語で勉強できる教材、書籍、環境がそろっているということです。

後進国とされる国々は、英語を第二言語として若い頃から扱い、高等教育はほとんど英語で行われるところも多くあります。これは、母国語では教えられる内容が限られてしまうから、英語を習得しないと何も学びようがないわけです。彼らが、ベンガル語なりタガログ語で、最先端の理論物理学や金融工学を学べるのならば、わざわざ英語に労力を割いていないかもしれません。

グローバル人材とは、「英語が話せる人」ではありません。英語が話せてもつまらない人はたくさんいますし、別に英語が不十分でもグローバルな価値観を持ってバリバリ働いている人はたくさんいます。益川博士は、その好例と言えるでしょう。

英語教育の分野で著名な鳥飼玖美子立教大学教授はグローバル市民に求められる要素を「確固たる自己アイデンティティ」「異質性へ開かれた心」「他者との関係を構築できるコミュニケーション能力」そして「持続可能な未来に貢献できる〈何か〉を持つこと」だとしています。こうした視点を踏まえ、日本なりのグローバル化教育に取り組まなくてはなりません。

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